同期は敵か味方か

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どうも、さわむらです。



みなさんにとって「同僚」「同期」って
どんな存在ですか?

どうしても、同期とは常に成績を
比較されたりするもの。

そのため、何かと「ライバル
と考える人も多いんじゃないかと思います。



もちろん、その気持ちが
「あいつには負けられない!!」
という、頑張る原動力になるのであれば
素晴らしいことだと思います。



でも、僕はそうじゃないことも
多いんじゃないかと思っています。

・勝たなければいけない…
・勝つために出し抜かなければ…

こんな風に「勝つこと」自体が
目的になり、プレッシャーとなって
重くのしかかってくる。

そのような状態になってしまうことも
多いんじゃないでしょうか。

そうやって、常に関わる人を
「敵」とみなし「勝たなければいけない」と
考えてしまうようになると、
とても生きづらいんじゃないか
思ってしまいます。



僕はコンサル生にもそのような観点から
アドバイスをすることがあります。

例えば、会社員のMさん。

Mさんは
「仕事の成績を上げたいです!」
と僕のコンサルに申し込んでくれました。

彼がやっている職種は営業

そう。
最も明確に数字が見える職種です。

そのため、Mさんは同期や同僚と
常に数字で競う環境にいる。

毎月売上数値を比較され
「同期の○○に勝つために
もっと頑張らなければ…」

そんなことを考えることが
自然な環境にいました。



そんなMさんに、僕がコンサル開始後
まず行ったことが
同期に自分の営業ノウハウを共有する
というのものでした。



はい、ご想像通りMさんには
「は?こいつアホなんじゃないの?」
「営業のこと何も知らないんじゃないのww」
「コンサル受けたの間違いだった…」

みたいな顔をされました。
※本当はどう思ってたか知りませんがw



なぜ、僕はこんな
意味不明な指示を出したのでしょうか。



僕は、営業部門の目的は
売上の最大化
だと考えています。

ただ、この「売上」をどの時間軸規模
捉えるのかが難しい。



今月の」「個人売上高
でみたら、同期を蹴落とし
自分が成り上がることが正解
です。

一方で「今年1年の」「チームの売上高
のことを考えるならば
各個人が持っている知識・経験をシェアし合い
全員の能力を伸ばす、あるいは
各個人の抱えている顧客データから
新たな気づきを得ていく

そうやって
チームの集合知で戦うことがベスト
だと思っています。



当然、そこには性善説的な考え方
つまり自分が開示をしたとき
相手がただ情報を搾取するだけでなく
相手も心を開いてくれるんだ
ということが前提になります。

ただ、僕はMさんの会社や
チームの話を伺っていて、周りの人が
「個人最適だけを目指す人たちじゃない」
という確信を得ていました。

そのため、コンサル開始後最初の指示が
同期に自分の営業ノウハウを共有する
というものになったのです。



ちなみに、Mさんからは
「今まで、チームメンバーがお互いに
相手を敵だと思って雰囲気が悪かった

今では週次でチームMTGをして情報共有し合い
効率的に業務を進めることができている
といった感想を伺っています。

さらに、実際にMさんのチームの営業成績も
情報共有を始めてから右肩上がり。

それまでは営業成績の未達が当たり前
といった停滞した雰囲気
だったのですが
施策開始後の3カ月目にあたる今月には
営業目標の達成
視野に入っているようです。



僕が以前読んだ本に、こんな一説があります。

ライバル会社と、銀行と、取引先と、従業員と戦い、勝ち負けを争う経営者を時に見かけますが、私にはうまくいくとは思えません。つねに戦っていることほど心身が疲れることはありませんし、永遠に勝ち続けることは不可能なので、いつかは負けることになります

私の考え方は、まったくの逆です。けっして戦わない。相手と対立するのではなく、共に手を携えるのです。すべてと協力し、共同して事業を行なおうというスタンスでいると、自分の周囲は戦う相手ではなく、共に道を歩む同志になります。私を攻撃するどころか、私が窮地に陥ろうものなら、みんなで私を守ってくれるのです

『松下幸之助に学んだ「人が育つ会社」のつくり方』青木仁志著

人と関わるときは、常に敵対ではなく
「何か一緒にできることはないか」
「自分がこの人のためにできることはないか」
と考えながら人と接するようにすれば良い。

そうすれば不毛な戦いを避けるばかりか
その人がいつか自分が窮地に陥ったとき
助けてくれる

だから目の前の勝ち/負けにこだわらない
視座が必要なのです。



今回お話しした同期との争いということも
僕にとっては不毛な争い
だと思っています。

特に同部署の同期・同僚とは
敵対関係になるのではなく
常に知識・経験をシェアし合う関係
になった方が良い。

自分がやってみて良かったことは共有し合う

逆に、やってみてうまくいかなかったことも
さらけ出して「ダメな事」として共有する
どのようにしたらうまくできるかを
教えてもらう
ようにする。

チームメンバー全員で、相互に
そのようなコミュニケーションが
とれるようになれば、
部署全体として、個々人が情報を
秘匿しながら仕事を進めるよりも
より効率的に成長していける

僕はそのように考えています。



もちろん、最初は自分だけが損を被るように
思うこともあるかもしれません。

メンバーの性格やチームの雰囲気を把握し
「最終的にはわかってくれる」
という確信がないと、ただの
お人よしになってしまいます。



あくまで営業職の至上命題は
売上の最大化

「同期に自分の営業ノウハウを共有する」
というのも、そのための効果的な手段のひとつ
だと思っています。

当然これが絶対の唯一解ではありません。

しかし、多くの場合では
「ノウハウの共有」という手段をとることで
うまくいくことが多いと思っています。



最初は多少損を被ったとしても
きっとまわりの同期・同僚もあなたが
誠心誠意相手のために尽くす姿勢を
持っていることに、遠からず
気づくはずです。



ぜひ、あなたを起点に
会社組織の構造を
変えちゃってください!



今日のお話は以上です。



それでは!

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